Era of Suiseisha水星社の時代
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Era of Suiseisha

フランス映画部門のチェックが、まだまだ終わらない。取り敢えず(フレンチ・ノワール)の項を設けて、区切りとしたい。
このジャンルの傑作映画「現金に手を出すな(1954)」(1955日本公開)の主題歌も最初は水星社が管理していた。ジャック・ベッケル監督とジャン・ギャバンの映画である。この映画は日本のヤクザ映画に“スタイリッシュなヤクザ像”という大きなインスピレーションを与えた。(代表例、高倉健に見るギャバンの影響は別に書きます)
ハリウッドにはない“粋”な(フレンチ・ノワール)の存在を決定付けた。音楽は戦前からの巨匠ジャン・ウィエネルが担当。主題歌「グリズビーのブルース」は世界的大ヒット。
日本語で築地容子が歌ったが、アコーディオンを使ったサントラ盤の方が良く知られている。
ジャンヌ・モローの売り出しの頃で、もちろん主役ではない。ハリウッドならブロンドグラマーがやりそうな役。
フランス映画の至宝ジャンヌは、存在感ありだが美しいとは言いづらいと、映画関係者には言われていた。(納得🤔)
しかし“への字口”の存在感は彼女の売りもの。

B級モノクロ映画「狩込み」《(1955)1959公開》も
ブレイク前のジャンヌ様の出る犯罪映画だが、これも主題歌が印象的だった。
映画の出来は??だが、大量のアメリカ犯罪映画へのオマージュ作品として見ると面白い。
主題歌「ボンジュール・パリ」は、淡谷のり子他日本のシャンソン歌手も歌い有名になった。

(フレンチ・ノワール)という称号は、ハリウッドのギャング犯罪映画(フィルム・ノワール)に呼応してつけられた言い方だ。
あえてこの項目を作ったのは、これから書く3作品
「太陽は傷だらけ(1963)」 「さらば友よ(1968)」
「雨の訪問者(1970)」
のためでもある。
3作品共にカラー作品だが、やはり(フレンチ・ノワール)のジャンルに入る。
特に「太陽は傷だらけ」は、忘れさられた映画でもう一度光をあてたい映画だ。

フレンチ・ウエスタン
ミシェル・マーニュの主題歌が格好良い。日本でもサントラ盤がよくかかっていた。日本語歌詞付き盤も作られている。
丁度日活の鈴木清順が登場した時期でもあるが、この作品とは驚くほど西部劇の再構築という点でシンクロする。
楽曲を語るのがメインなので作品比べはしないが、クリスチャン・マルカンと、ロジェ・ヴァディム(この二人はカップルとして有名)がつくり上げた(耽美)が従来の映画にはない新鮮さを、もたらしている。
ジャン・エルマン監督の「さらば友よ」(表紙)の名前をリストに発見したときは、思わず嬉しくて声を出した。
この曲、映画音楽として素晴らしく良く出来ている。(是非聴いてみてください↓)
作曲が、フランソワ・ド・ルーベ!「サムライ」「冒険者たち」…御贔屓作家だ。
当時の最先端だったシンセサイザーや口笛や風変わりな打楽器音を映画音楽にいち早く取り入れたパイオニアである。この映画も多くの日本人を魅了したが、若き原田眞人がまさにこの時代を映画にしている。

川谷拓三が良かった。
もう一本の映画「雨の訪問者」のサントラには、フランシス・レイの良さが詰まっている。
ルネ・クレマン監督の映画自体が最高のワインのようだが、フランシスは、その音楽で映像を整える。

フランスシス・レイの中でも屈指の映画音楽といえる 。
映画は大ヒットしたのだが、音楽のフランスシス・レイの仕事としては、今では、「男と女」の影に隠れてしまった。水星社はカタログで契約したこの映画の曲を、丸ごと現在も管理している。
よくラジオでかかったワルツのテーマ曲も感動的だが、他にも良い曲ばかり。私は「セブリーヌのテーマ」が好きで、歌っている。
フランシスがハリウッドに注目されるほんの少し前の作品で、彼の沢山の仕事の中でも特別に出来が宜しい。
